将棋の駒に使われている漆の歴史や研究について紹介しています。

将棋駒の漆

 将棋の駒を製作する工程を大きく分けると、彫り、そして漆の二つに分けられます。特に漆は技術的に難しく、アマチュアの駒製作をされる方には教科書や資料などがほとんどないため大きな障害になっています。
 漆には精製の過程で油などの補助剤を入れたものと入れないものなどで製品名が決まっています。将棋の駒に適した漆は「黒呂漆」という製品が使われています。
「黒呂漆」は透漆の呂色漆に相当するもので、黒漆の中で最高級のもの。精製に用いる原料漆液は良質なものが使われています。黒色研磨仕上げの呂色塗料に使用されるものが駒に使われています。
 ただし、黒呂漆をそのまま使う訳ではなく、更に調合して使います。その調合方法は駒師によって異なり、門外不出とされています。